花材
着色雲龍柳、レッドウィロー、さんきらい、シンビジウム
花制作 金子 翠生 ( かねこ すいせい )
有田焼との出会いにワクワク感を持ち、その花器と植物とのかかわり、表現を考えた。花器が出来る工程の写真から始まり、その完成した写真を拝見して試行錯誤したが、いけばな展当日にならないと器に触れることが出来ないため、下いけ出来ないことが不安であった。
実際、その当日に花器と対面した際、イメージとはまた違い、器の繊細な色づかいや細やかな模様となんともいえない美しさが際立ち改め、有田焼花器に感動し器に負けない表現が求められていると身震いを感じたほど。そこで器のつくり手、いけばなのいけ手がぶつかり合い刺激し合う楽しさをその場で表現できたのかなと思う。また今回の企画を通して、いろいろな可能性も考えられると期待を膨らませている。
器制作 原田 耕三郎
作品 5 とおなじ形状作品だが、こちらは明るいマットな釉薬を使用。青い顔料のぼかしがマットの釉薬で効果的であった。
器提案 後藤 麗美 ( ごとう れいび)
作品 5 と同じく、楕円形鉢の一部をめくりあげた形。磁器ならではの美しい白をいかし、内側には不揃いの水玉模様を薄い緑色でつけていただいた。水を入れるとこの緑色が映り水全体がうっすらと色ついたように見える。