花材
どうだんつつじ、苔ツツジ、オリーブの実、晒しビロウヤシ、胡蝶蘭、かすみ草
花制作 勅使河原 明美 ( てしがわら あけみ )
冬季 12 月に開催する展覧会でしたので、マットな白で柔らかな曲線の器から、暖かい冬景色を連想した。枯れ枝を縦長の器にすっきり立たせ、華やかな白の胡蝶蘭と組み合わせることで凛とした美しさを表現した。この枯れ枝は、子供の頃から眺めていた庭木。剪定され風にさらされていましたが、ユニークな形の枯れ枝に出逢えたので、着色して冬化粧した。枯れた枝・実、晒した葉、生の花が呼応し、有田焼の器を引き立てるように心がけていけた。
器制作 寺内 信二
女性がドレスを着た時の柔らかいイメージ。CAD で 3D イメージを起こし、修正を数回加えて最終形状を決定した上で、轆轤(手作業)にて成型。安定感を得るために下に重心を置くことを心がけた。
器提案 内藤 華了 ( ないとう かりょう )
花器の名前は「BRIDE」、花嫁のウエディングドレスのイメージ。有田焼の美しい白のドレスの花器をイメージしてデザインした。花器の口元は花がいけやすいようにフリルにし傾けている。ウエストを絞って、裾を広げているため安定感があり、重い花材もしっかりと留まった。ロクロにより成形、一旦透明釉で仕上げた後フロスト加工を施し、しっとりとしたイメージになった。