花材

さんきらい　・セイヨウヒイラギ ( 金塗 ) ・カーネーション ( 白 ) ・てまり草

花制作　橋爪 千峰 ( はしづめ せんぽう )

「花器」と「いけばな」、お互いの特徴を十分に活かした調和の作品にしたい。花器の特徴 ( 形状、色 )、展覧会の時期を考慮し、テーマは「クリスマス」。「色」は、花器の鮮やかな「赤」、「緑」「白」の花もの、華やかな「金」の枝もの、「赤」の実ものを選び、「黒」の花器で全体を引き占める効果を狙った。花器の特徴である形、挿し口を花材で隠すことがなく、いけばなの「線・色・塊」を表現し、観るものが一目で「花器」の特徴がわかるようにと意識しつつ、いけばなのテクニックを活かしたデザインとした。

器制作　寺内 信二

三面は型による成型を行い、残りの一面を手作業で貼り付けるという難易度の高い作品であった。CAD による 3D イメージを制作したが、底が細長い三角形であるため、安定感を出すのが難しかった。指定の赤色は深みが出るよう、丁寧に仕上げを行った。

器提案　内藤 華了 ( ないとう かりょう )

花器の名前は「Mountain」。山の噴火のようなイメージで、噴火口もあり、穴もある。器としての口がたくさんあり、造形的な線を繋げるようなことや、塊にして埋め込むことも可能。また有田焼の光沢とシャープな直線により、さらにスタイリッシュな形状に仕上がっている。