花材
オンシジウムオブリザダム、カスミソウ、ポインセチア、オクラレルカ、アリウムリーキ(着色)
花制作 後藤 麗美 ( ごとう れいび)
中心の大きな丸花器には、柔らかくて繊細な花材を左右に広げ、華やかに花器の美しさを隠さないように気を付けた。周りの小さな丸花器には花材を少しずつ入れて、中心との関連性を持たせるようにした。転がってしまわないか心配だったが、そのようなことはなかった。
器制作 寺内 信二
内藤さんの花器イメージ「蒼風先生を取り巻く惑星のイメージ」を受けて制作。自分のイメージの中にある地球の雲や惑星のクレーターを筆描きによって表現した。また全体にわたりカラフルでありつつも花材とぶつからない程度に色味を抑えた。
器提案 内藤 華了 ( ないとう かりょう )
一番大きな水色の器は、草月流初代家元 勅使河原蒼風先生のイメージ。名前は「地球」。勅使河原茜家元の継承20 周年を記念して、2021 年「創造の空間」展で発表。初代家元の蒼風先生は大きな地球、それを取り巻く惑星(他の星)は霞先生、宏先生、茜先生、そして第五代目家元になる萱さんへ繋がれる。この作品が寺内信二さんと初めての制作だったが、提案してくださる色合いや仕上げ方など勉強になった。地球の口元は枝が留まりやすいように、歪にデザイン。その他の小さい器は、穴をいくつも開けていて、線の構成や複数花器の構成がしやすいように考えている。これがきっかけで有田焼は様々なことができるとわかった。今回は後藤さんのいけばなで、また違った可愛らしさが現れて嬉しい。